投資家フィリップ・フィッシャー
フィリップ・フィッシャーも、世界的に有名な投資家です。ただ、ベンジャミン・グレアムとは
まったく対照的な投資家で、投資には「定性分析」に重きを置いています。たとえば、企業の
価値を上昇させると考えられる将来の事業見通し、経営者の能力を重視するなどです。
つまり、「長期的に見て企業の実体価値を増加させる可能性を持つ企業を買う」ことがもっとも
大事だと説いており、実際にウォーレン・バフェットも彼の考え方の影響を大きく受けています。
フィリップ・フィッシャーの投資の考え方には、下記の3点があります。
1) 投資の成功は、売上高と利益の両方で平均を上回る成長を数年間にわたって
維持できる企業を見つけられるかどうかにかかっている。短期の成長では
その判断がつかない。
2) 優れた経営陣たちは、良好な結果をもたらす。
3) 平均的な企業を多数保有するよりも、優れた少数へのフォーカス投資が良い。
そうすれば、その企業の調査に必要な時間も削れる。
フィリップ・フィッシャーは、企業には少なくとも数年にわたって売り上げを伸ばせるだけの
可能性を持った製品・サービスを持っている必要があると言っています。
そしてそれを見抜くためには、企業のあらゆる側面を調査分析するのです。これは、ベンジャミン・
グレアムとはまったく正反対の調査方法で、その企業の事業自体について知ろうとする方法です。
しかも、企業が所属する業界や競合先についてもできるかぎりのことを調べます。
また、企業の経営者の能力などの資質も分析します。
ですので、これらの重要事項が調べやすいように、自分が得意としている分野の企業にしぼって
投資をすることをすすめています。
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